外反母趾は足のアーチ構造が崩れた結果
外反母趾は単に親指が曲がるという足のトラブルではありません。足のアーチ構造全体が崩れてしまった結果、見えている部分として親指が曲がっているとお考えください。またこのアーチ構造が崩れるという根本原因ですが、足だけではなく膝や股関節にまで影響を及ぼします。従いまして足に適合したインソールで構造全体を下から支えることはある意味で根本的な解決法と言えます。
今回のように足への環境が悪い結果として膝に痛みがでているのであれば、しっかりとしたインソールと靴をご使用されることで改善する可能性があります。(膝の関節に不可逆的な変化のないことが前提)
脱ぎ履きが楽なスニーカー(ナイキの GO FLYESAE シリーズでしょうか?)ではなく、以前使用していた靴に戻してみてください。
もし当院を受診される際は、足以外に膝の診療も専門としている矢野医師もしくは東山医師の外来までご相談ください。


足首についてです。
足首をぶらぶらさせたり、正座や、つま先をのばした状態で座る体制を変えようとすると足首の骨がズレたような感覚になります。ビキッとした痛みが外くるぶしの下辺りに走り、その後はつま先をあげる動作や歩行、体重をかけると痛みが出るようになってしまいます。動かすのも痛いのでどうすることも出来ず、湿布を貼って安静にしているしかありません。2、3日経てば治っています。
今まで左足しかなったことありません。右足は一度も無いです。左足の踵腓靭帯断裂していること、扁平足であることは何か関係しているでしょうか。
また、こうならないように治療することは可能ですか?
記載いただいたようなエピソードが繰り返される背景には、腓骨と距骨の不安定性や関節の緩みが関与している可能性があります。
特に、左足の踵腓靱帯断裂があるとのことですので、その靱帯の損傷による関節支持力の低下や、扁平足によるアライメント不良が関係しているかもしれません。
数日で症状が落ち着いてしまうため見逃されがちですが、再発を繰り返すようであれば関節の損傷が進行するリスクもありますので、一度しっかりと評価を受けられることをおすすめいたします。
当院の東山(ひがしやま)医師は、足関節の不安定性や靱帯損傷、扁平足の影響などを含めた専門的な診察を行っており、必要に応じて関節鏡を用いた低侵襲の手術にも対応可能です。
もちろん、保存療法(インソールやリハビリ)による改善の可能性も含めてご案内いたしますので、まずは診察をご検討いただければ幸いです。