足の相談室

足底腱膜炎の治療方針

ミヤザワさん

20代 男性

関東地方

足底筋膜炎?で悩んでいます。
立ち仕事なのですが、2ヶ月休職しても一向に治りません。
高いインソールなどを買わされたりしたのですが、効果なし…治りますか?
院長

桑原 靖

足底腱膜炎の治療としては、ステロイド注射が非常によく効くことが多く、1~2週間で痛みがほぼ消失するケースが一般的です。
ただし、注射は「結果として生じた炎症を一時的に抑える」ものであり、根本原因を解消しない限り再発しやすい点には注意が必要です。

また、ステロイド注射は副作用の懸念から通常1回までとし、再発時には体外衝撃波治療(ESWT)に切り替えていきます。
体外衝撃波は副作用の心配が少なく、安全な治療法ですが、効果が出るまでに2〜3か月ほどかかることが多く、費用についても保険3割負担で15,000円前後と比較的高額です。

【再発予防・根本治療のポイント】
足底腱膜炎は「足裏が痛い病気」ではなく、足全体のアーチ構造や使い方の崩れによって起こる結果です。
したがって、以下のような原因への対処が不可欠です:
• 1日あたりの歩数や立ち時間が長い
• 安全靴や硬い靴など足に合っていない環境
• 扁平足など、もともとの足の構造的な問題
• 筋力低下や柔軟性の低下

こうした原因に対しては、医療的には
リハビリテーションによる動作の見直し
足のアーチに合わせた医療用インソールの作製
といった対策を行っていきます。

すでに高価なインソールをご購入されたとのことですが、インソールは「高いかどうか」よりも「足の状態に合っているか」が最も重要です。
まずは一度、足の状態や歩行バランスなどを拝見させていただき、根本的な原因を評価した上で、必要な治療をご提案できればと思います。

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