足の相談室

モートン神経腫に対する根本治療と通院プラン

50代 女性

東北地方

数年前から、底が硬い靴や幅が狭い靴を履くと足の裏に痛みと痺れが出るようになりました。
そして、1年くらい前から上記のような場合でなくても歩くと足の薬指中指のとくに爪先に灼熱感、痺れが強く出るようになり歩くことが辛くなってきています。
現在は歩いていないときでも、中指、薬指に痺れと感覚異常が現れるようになりました。
地元の病院に行きましたら関節炎と言われ痛み止めを処方されましたが、決して関節が痛い訳ではありません。この事もあり地元の病院ではなく、足の病気専門の病院で診察して頂いて早期に治療したいと考えております。
靴に関しては、股関節の手術をしてからハイヒールなどは10年以上は履いておりませんし、
股関節の手術をして以来、扁平足ぎみでしたのでインソールも使用はしております。
地方に在住しておりますので、何度も通うのは難しいかと思います。そちらで診察、治療をして頂く場合はその事も考慮してどのような治療方針になるのでしょうか?
保存的治療ではなく、手術が必要な場合はどちらで行うのでしょうか?
院長

桑原 靖

ご記載の症状からは、モートン神経腫が疑われます。
モートン神経腫に対しては、ステロイドの局所注射や体外衝撃波治療により、一時的に症状が軽減することが多いです。

ただし、痛みやしびれは「結果」として生じている症状であり、その根本には足のアーチ構造の崩れ、関節の可動域の低下、歩き方の癖、靴の影響などがあることが少なくありません。
それらを改善しないままでは、症状が再発する可能性が高くなります。

また、神経を切除する手術により一時的に炎症は取れても、根本的な原因を取り除けていないため、理想的な治療とは言えません。むしろ、他の部位への負担やトラブルを引き起こすことも考えられます。
当然ながら、ビタミンB12や痛み止めだけで根本的な改善を期待するのは難しいでしょう。

ご遠方にお住まいとのことですので、仮にモートン神経腫を前提に治療計画を立てるとすれば、以下のような流れが想定されます。

【初診時】
・ステロイド注射または体外衝撃波治療
・足の型取り(インソール作製)
・歩行チェック、自宅でのストレッチやトレーニング指導

【2回目】
・治療効果の判定
・インソールのお渡し
・自宅トレーニングの評価と追加指導

【3回目(最終)】
・インソールの使用状況確認
・最終的なトレーニング指導

まだお若いので、適切にアプローチできれば9割以上の方は改善が見込めるかと思います。

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