お写真を拝見した限りでは、皮膚の病変が周囲から波及しているというよりも、爪の生え際(爪母)そのものに炎症が起きているように見受けられます。このような症状で最も考えられるのは、「レトロニ二キア(Retronychia)」という状態です。
レトロニキアとは、新しい爪が本来の爪の下から生えてきているにもかかわらず、その爪が残ったままで動かず、新しい爪が前に伸びられないことで、爪母部に滞留してしまうトラブルです。その結果、爪母に圧迫や炎症が生じ、痛み・腫れ・皮膚の変色などの症状が現れます。
この状態は薬では改善が難しく、根本的な治療としては局所麻酔下での「爪甲除去」(古い爪の一部を取り除く 3分程度の処置)が必要になります。
障害となっている部分の爪を取り除くことで、新しい爪がスムーズに伸び始め、炎症も徐々に改善していきます。
ただし、もともと足のトラブルが多く、今回の件も含め足の構造や歩き方に問題がある場合は、再発のリスクもあります。再発を防ぐためには、足の骨格や歩行の癖、靴のフィット感などを評価し、必要に応じて足底板(インソール)の作成や歩行指導など、適切なサポートを行うことが大切です。
伸びない爪(レトロ二キア)
私は元々扁平足で足底筋膜炎で通院していたことがあったり、巻き爪・陥入爪気味だったりと足のトラブルを抱えています。数ヶ月前から、足の親指の爪「生え際」が痛み始めました。巻き爪専門クリニックを受診したところ、「甘皮が全くない」と言われ、さらに2つの可能性を提示されました。
①巻き爪がひどく、爪が肉に食い込んでいるせいで正常に爪が伸びず、根本に爪が溜まり(?)が痛くなっている。
②歩き方や合わない靴などの外部刺激で爪が死に、伸びなくなっている。
今の所はっきりとした原因がわからず巻き爪矯正の施術を受けながら様子を見ていましたが、数日前から痛みがひどくなってきました。心なしか根本の皮膚の色もおかしい気がします。爪が剥がれているような様子はありません。巻き爪矯正をしてもほとんど爪が伸びないことから、何か他に原因があるかもしれないと思い投稿しました。歩くだけでも痛く、大変困っております。現時点で分かっていることは甘皮がないことと爪の成長が止まっているということだけです。添付の画像親指上部で少し光っているものは巻き爪の矯正器具ですのでお気になさらず。ぜひご回答よろしくお願いいたします。
①巻き爪がひどく、爪が肉に食い込んでいるせいで正常に爪が伸びず、根本に爪が溜まり(?)が痛くなっている。
②歩き方や合わない靴などの外部刺激で爪が死に、伸びなくなっている。
今の所はっきりとした原因がわからず巻き爪矯正の施術を受けながら様子を見ていましたが、数日前から痛みがひどくなってきました。心なしか根本の皮膚の色もおかしい気がします。爪が剥がれているような様子はありません。巻き爪矯正をしてもほとんど爪が伸びないことから、何か他に原因があるかもしれないと思い投稿しました。歩くだけでも痛く、大変困っております。現時点で分かっていることは甘皮がないことと爪の成長が止まっているということだけです。添付の画像親指上部で少し光っているものは巻き爪の矯正器具ですのでお気になさらず。ぜひご回答よろしくお願いいたします。
院長
伸びない爪(レトロ二キア)

以前投稿されていた苺さんという方と同じ症状かと思い、投稿させていただきました。
2ヶ月前から両足の親指の爪の生え際が痛いです。爪に触れたり、歩いたり、重心をかけると痛いです。
痛みは徐々に強くなっている感覚があります。両足とも同じくらいの痛みです。
親指の爪甘皮がありません。爪自体も親指だけ伸びておらず、3ヶ月ほど切っていないのですが、むしろ短くなっているような気もします。
皮膚科や爪のクリニックにも行きましたが、積極的な治療としてできることはないと言われてしまいました。このような症状でお伺いした場合、痛みを取り除く治療はしていただけるのでしょうか。
お写真を拝見する限り、現在の状態は「爪の下に新しい爪が形成されている状態」、いわゆる二重爪(重複爪)の可能性が考えられます。
外傷や慢性的な圧迫(きつい靴・長距離歩行など)をきっかけに、古い爪の下で新しい爪が前方へ伸びようとすることがあります。その結果、爪の生え際に炎症が起こり、圧痛や歩行時痛が生じます。
また、新しい爪が下から押し上げることで、表面の爪が伸びていないように見えたり、むしろ短くなったように感じることもあります。
一過性の外傷が原因であれば、時間の経過とともに自然に入れ替わることもあります。ただし、両側同時に進行し、痛みが徐々に増強している場合には、慢性的な機械的刺激(足のアーチ低下、歩行バランス、靴の問題など)が背景にある可能性も否定できません。原因が持続している場合は、爪の異常な入れ替わりを繰り返し、悪循環になることがあります。
痛みが強い場合には、炎症部位の処置や、必要に応じて重なっている爪の部分的除去により症状を軽減できることがあります。
また、再発を防ぐためには、足全体の構造や歩行の評価が重要になります。
一度、足全体の状態や歩き方を含めて拝見できれば、痛みの原因と今後の見通しについて、より具体的にご説明できるかと思います。
以前,投稿されていた苺さんという方と症状が似ているなと思い投稿させていただきました。右足の親指、爪の根元あたりに痛みがあり、整形外科や皮膚科を受診しましたが何も問題ないと言われました。外反母趾であり、立ち仕事なので痛みが強い時もあります。そして、爪が伸びてきません。最後に切ったのは2025年の12月8日なのですが、今日まで切る必要がないくらいです。
当所は左側の親指も痛かったのですが、今は右側が痛みます。
やはり、レトロニキアでしょうか?
このたびは、詳しいご状況をお知らせいただきありがとうございます。
ご記載の内容から判断しますと、右足母趾には炎症所見はあるものの、典型的な陥入爪による炎症とはやや様相が異なる印象です。
また、左右ともに爪上皮(いわゆる甘皮)が目立たない点は、レトロニキアを疑う所見の一つと考えられます。加えて、爪の伸びが著しく遅いという点も、爪母部(爪の根元)への慢性的な負荷や障害を示唆します。
さらに重要な点として、お写真からは、いわゆる一般的な外反母趾(MP関節由来)ではなく、IP関節レベルでの外反変形が主体となっている可能性が考えられます。この場合、IP関節周囲や爪母に力学的な負荷が集中しやすい足の骨格構造が背景にあり、それが今回ような状態を引き起こしている可能性も否定できません。
いずれにしても、現時点では実際に拝見せずに確定的な判断をすることは難しく、一度直接診察を行ったうえで、治療方針を検討する必要があります。
もし骨格構造そのものが主因である場合には、根本的な対処としてIP関節の外反に対する手術を検討する選択肢もありますし、手術を行わない場合でも、インソールを用いて局所への負荷を減らすことが必要になる可能性があります。
ご不安な点も多いかと思いますが、一度整理して評価することで、今後の見通しは立てやすくなります。
以上、ご参考になれば幸いです。
はじめまして。
8月中旬より左親指の付け根に膿が溜まり、ひょう疽だと思い9月中旬に膿出しをしていただきました。がっ一向に良くならず、皮膚科を変えた所、爪が上方向ではなく下方向に伸びている、と(足の付け根の方向)
とりあえず今はテーピングで様子をみるように言われていますが、一向に良くなりません。爪も一向に伸びず、このままだと抜爪するしかない、と。ただ抜爪しても爪が上に生えるかは解らないとの事です
抜爪しか方法はないのでしょうか?爪はもう生えないのでしょうか?
足が痛く歩くのも辛い状態です。
行っている皮膚科では手術等々出来ないので、ネット等々で探していますが、なかなか見つかりません
アドバイスをいただければ幸いです
よろしくお願い致します
お問い合わせいただきましてありがとうございます。
お写真から推察すると、「レトロニキア(後爪症)」の可能性が高いと思われます。
これは、爪が通常の方向ではなく後方(足の付け根方向)へ伸びてしまい、皮膚がその爪を異物として認識して炎症や膿を起こしている状態です。
原因そのものが爪であるため、根本的に改善するためには、その爪を一度除去して炎症を鎮める処置が必要になることが多いです。
ただし、実際には皮下でどのように爪が形成されているかを直接確認してみないと、爪の再生方向や再発の有無は判断が難しい部分があります。
当院では局所麻酔下で爪の生え際を丁寧に確認し、必要に応じて最小限の範囲で除去処置を行います。
ただし、再び正常な方向に爪が生えてくるかどうかは、個人差があり確実なお約束はできません。
いずれにしましても、現状の炎症を抑えることが優先ですので、一度しっかりと診察を受けていただくのがよろしいかと思います。
ご検討ください。
数年前から右足の小指だけが、伸びずに、
日に日に、短くなっており、
皮膚科で、別の用件もあり、ついでに、伸びないのですがと、聞いたが、
そんな事は、ないと、言われました。
伸びない原因は、何があるのでしょうか。
伸びるようにするには、どのような方法があるのでしょうか。
伸びない爪は、実際には「伸びる方向」ではなく「厚くなる方向」に成長している可能性があります。
あるいは、表面の爪の下に別の爪が形成・成長しており、外見上は伸びていないように見えることもあります。
お写真をお送りいただけましたら、もう少し詳しくご説明できるかと思いますので、ご検討ください。