お問い合わせありがとうございます。
また、お写真もお送りいただきありがとうございました。
実際のお写真とご記載内容をあわせて拝見した限りでは、私個人としては、やはり「レトロニキア(retronychia:爪の後方陥入)」を疑います。
医学的な根拠としては、
・右足親指のみの症状であること
・「数か月伸びていない」という経過があること
・爪の根元側に白っぽい変化があること
・爪周囲に軽度の腫れがみられること
が挙げられます。
レトロニキアとは、何らかの外力(スポーツ、靴の圧迫、軽微な外傷など)をきっかけに、古い爪の下で新しい爪がうまく前に伸びられず、爪の根元方向へ食い込んでしまう状態です。
その結果、
「爪が伸びない」
「根元が白く見える」
「爪周囲が少し腫れる」
といった症状が生じます。
一方で、亜鉛不足などの全身性要因による爪の成長障害の場合、一般的には複数の爪や左右対称に変化が出ることが多く、「親指1本だけ」「数か月単位で成長停止」という経過は、個人的にはやや説明しづらい印象です。
もちろん、実際に診察をしてみないと断定はできませんし、亜鉛不足が全く無関係とは言い切れません。ただ、少なくとも現在のお写真と経過からは、私はレトロニキアを優先して考えます。
なお、典型的なレトロニキアでは痛みや強い炎症、不良肉芽を伴うこともありますが、初期段階では目立たないケースもあります。
近隣で足爪を専門的に診ている医療機関を受診されるか、もしご都合がつくようでしたら、一度当院で拝見させていただければと思います。

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