お問い合わせありがとうございます。
また、お写真もお送りいただきありがとうございました。
実際のお写真とご記載内容をあわせて拝見した限りでは、私個人としては、やはり「レトロニキア(retronychia:爪の後方陥入)」を疑います。
医学的な根拠としては、
・右足親指のみの症状であること
・「数か月伸びていない」という経過があること
・爪の根元側に白っぽい変化があること
・爪周囲に軽度の腫れがみられること
が挙げられます。
レトロニキアとは、何らかの外力(スポーツ、靴の圧迫、軽微な外傷など)をきっかけに、古い爪の下で新しい爪がうまく前に伸びられず、爪の根元方向へ食い込んでしまう状態です。
その結果、
「爪が伸びない」
「根元が白く見える」
「爪周囲が少し腫れる」
といった症状が生じます。
一方で、亜鉛不足などの全身性要因による爪の成長障害の場合、一般的には複数の爪や左右対称に変化が出ることが多く、「親指1本だけ」「数か月単位で成長停止」という経過は、個人的にはやや説明しづらい印象です。
もちろん、実際に診察をしてみないと断定はできませんし、亜鉛不足が全く無関係とは言い切れません。ただ、少なくとも現在のお写真と経過からは、私はレトロニキアを優先して考えます。
なお、典型的なレトロニキアでは痛みや強い炎症、不良肉芽を伴うこともありますが、初期段階では目立たないケースもあります。
近隣で足爪を専門的に診ている医療機関を受診されるか、もしご都合がつくようでしたら、一度当院で拝見させていただければと思います。

以前中学生の子供の爪のことでご相談させていただきましたsssです。
お忙しい中ご返信いただきありがとうございました。
多忙だったため確認が遅くなってしまい申し訳ありません。
亜鉛の薬のみ飲んでみましたが、全く変わらないので、先生のおっしゃる通りレトロキニアの可能性が高そうです。数日前から爪の周りの炎症も出てきました。
できましたら先生に診ていただきたいところですが、なかなか距離がありますので難しいところです。
以前、他の方へのご返信で八尾徳洲会病院に診てくださる先生がいらっしゃるとの事でしたので、そちらに伺ってみようかと思います。
本当にありがとうございました。
八尾徳洲会総合病院ですが、紹介状がない場合、選定療養費がかかりますので、可能であれば、お近くの皮膚科などで紹介状を書いてもらったうえで、事前に予約をして受診されると、比較的スムーズかと思います。
SSS様の症状が快方に向かうことを願っております。