「原因不明」の症状に。

足のできものや爪のトラブルは、タコ・イボ・爪の変形のように見えても、皮下腫瘍や小さな神経・血管由来の病変が隠れていることがあります。

当外来では、形成外科専門医が足の構造・荷重・歩行への影響を踏まえ、診断から日帰り小手術まで対応します。単に表面を削る、痛い部分だけを処置するのではなく、病変の深さ、再発の原因、歩行や靴への影響まで確認し、足に合った治療方針を立てます

他院で「様子見」「経過観察」と言われてしまった方も、一度ご相談ください。

足のできもの・小手術外来の診察イメージ

表面的な処置では治りにくい「足」

表面的な処置だけで治らないことも珍しくない足の疾患ですが、小手術を専門的に行う医療機関は多くありません。その理由は、足という部位が持つ特殊な条件にあります。

創部が開きやすい

足は常に体重を支え、歩行のたびに皮膚が伸ばされます。一般的な縫合では創部が開いてしまい、治癒が遅れたり再発の原因になることがあります。歩行機能を考慮した縫合・創管理が不可欠です。

再発しやすい

原因を取り除かずに表面だけを処置しても、同じ部位に繰り返し障害が起きます。足底の圧力分布・歩行時の荷重パターン・靴との摩擦など、複合的な要因を評価しなければ根本的な解決になりません。

歩行への影響を考慮した処置

手術後の生活を見据え、いつから歩けるか・どの程度の荷重が可能かを計算した上で術式を選択することが不可欠です。入院不要で日常生活への復帰を最小限の期間で実現することを目標にします。

保険適用で日帰り手術ができます

  • 「入院が必要では」と思われる病変でも、即日手術で治療できる場合があります。
  • 形成外科専門医が、歩行機能や生活への影響を十分に考慮した治療方針を提案します。
  • 何度も再発する病変の根本的な解決を目指し、要因の評価・適切な処置を検討します。

日帰り小手術の流れ

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Step 1

診察・検査・ご説明

視診・触診に加え、必要に応じてエコーなどの画像診断を行い、病変の性質・深さ・範囲を把握します。その上で、最適な治療方針をご提案し、処置内容・所要時間・術後の影響についてご説明します。ご不明点は何でもお聞きください。

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Step 2

局所麻酔・手術

局所麻酔で痛みを最小限に抑えて処置を行います。注射時にチクッとした感覚はありますが、手術中の痛みはほとんどありません。病変の種類・大きさ・部位に応じた術式を選択し、歩行への影響を考慮した縫合・創閉鎖を行います。内容により異なりますが、多くは30〜60分程度で終了します。

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Step 3

術後説明・ご帰宅

創部の保護処置を行い、術後の過ごし方・洗い方・運動制限などについてご説明します。多くの場合、日帰り可能で翌日から通常の生活を送ることができます。

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Step 4

抜糸・経過確認

抜糸は通常1〜2週間後に行い、その後も状態に応じて経過観察を続けます。傷の治り、痛み、歩行への影響、再発の有無を確認します。

このような症状はご相談ください

  • タコやイボを削っても、同じ場所に再発する
  • 爪の痛みや変形が繰り返し起きている
  • 足先や爪の下に、原因不明の強い痛みがある
  • 足にしこりやできものがあるが、何科に行くべきか分からない
  • 他院で「様子を見ましょう」と言われたが、痛みや違和感が続く
  • 手術が必要と言われたが、入院せずに治したい

主な対象疾患

爪の疾患

  • 陥入爪
  • ひょう疽
  • 重複爪・爪甲肥厚
  • レトロニキア

皮膚・皮下の疾患

  • 粉瘤
  • ウイルス性疣贅
  • ガングリオン
  • 粘液腫

腫瘍

  • グロムス腫瘍
  • 神経鞘腫
  • 血管腫
  • 骨腫瘍

代表的な疾患と治療の考え方

見つかりにくい腫瘍

グロムス腫瘍や神経・血管由来の腫瘍は、外から見ただけでは分かりにくく、ミリ単位の小さな病変でも強い痛みを起こすことがあります。

特に爪の下や足趾の先端では、長く原因不明の痛みとして扱われることがあるため、必要に応じて画像検査を行い、摘出手術まで検討します。

ガングリオン・粘液腫

関節や腱鞘の近くにできる良性の腫瘤で、靴に当たる、歩くと痛い、しこりが気になるといった症状につながることがあります。

注射で一時的に小さくなりますが、再発率が60〜95%と報告されています。痛みや再発を繰り返す場合には、発生の原因となる関節とのトンネル部の切除を検討します。

難治性のウイルス性疣贅

ウイルス性疣贅(イボ)は、タコや魚の目と見分けにくく、液体窒素などの治療を続けても長引くことがあります。

難治例では、外科的切除(5分程度の手術時間)により治療期間が短縮します。

陥入爪・特殊な爪のトラブル

陥入爪は、爪の切り方だけでなく、足の形、歩き方、荷重バランス、靴との相性が関係していることもあります。

保存的治療から爪母処置を含む手術まで、状態に応じて治療方針を検討し、重複爪やレトロニキアにも対応します。

担当医

庄司真美医師

庄司 真美 医師

形成外科専門医

金曜日 診療

Message from the Doctor

「削っても治らない」には理由があります

足のできものは、「とりあえず削る」だけでは再発を繰り返すことが多い疾患です。タコだと思っていたら実は粉瘤だった、爪の変形の裏に腫瘍が隠れていた——そうしたケースを数多く経験してきました。

足は常に動き続ける部位です。縫合ひとつとっても、「歩いたときに創部が開かないか」「荷重に耐えられる術式か」を計算しなければなりません。

長く悩まれてきた方こそ、どうか遠慮せずにいらしてください。小さな違和感でも、ぜひ一度ご相談ください。

庄司 真美(医師)

ご予約について

WEB予約またはお電話にてご予約ください。庄司医師の診察、または「足のできもの・小手術外来の受診希望」とお伝えください。
電話:03-6434-1082 / 診療日:金曜日
※診療日は変更となる場合があります。予約時にご確認ください。

受診時にあるとよいもの

他院での診断書・紹介状、画像検査データや処置記録、症状が出やすい靴、これまで受けた治療内容が分かるものがあると診療がスムーズです。

受診前の補足

以前に処置を受けて再発している場合や、何科に相談すべきか迷っている場合もご相談ください。症状が出やすい時間帯や靴の条件が分かると、原因の整理に役立ちます。