お写真を拝見する限り、爪上皮(いわゆる甘皮)がほとんど見られず、爪が正常に生え変わるサイクルから逸脱している可能性が高いように思われます。
通常、爪上皮には新しい爪を保護し、適切な方向へ伸びるよう導く役割があります。
現在の状態では、爪が正常なサイクルで生え変わらず、同じトラブルを繰り返してしまうかもしれません。
場合によっては、局所麻酔を行ったうえで一度問題となっている爪を抜爪し、その後2〜3か月ごとに爪の状態を確認しながら、メンテナンスを続けて正常な生え方へ誘導していく必要があります。
一方で、特に思い当たる外傷や靴の圧迫などがないにもかかわらず爪が剥がれてしまったのであれば、背景に別の原因が隠れている可能性も否定できません。
その原因を確認せずにいると、同じことの繰り返しになる可能性があります。
一度、実際の状態を拝見したうえで、今後の方針をご相談できればと思います。ご検討ください。

母の爪が似た感じでもう少し盛り上がっている感じだったのですが、私が削っていたら爪の中から出血してしまい、よく見るとポツっと小さな点みたいなものがありました。皮膚科に行ったら「爪が毛細血管を巻き込んで盛り上がっていたので、その毛細血管を切ってしまった」と言われたのですが、爪には血管は無いと思っていつも母の爪切りをしていたので、爪が皮膚の毛細血管を巻き込むなんてことあるのかなと怖くなりました。そういうことってありますか?
コメントいただき有難うございます。
爪そのものに血管はありませんので、「爪の中に血管が入り込んでいる」という表現は、少し誤解を招くかもしれません。
一方で、厚く変形した爪を削っていくと、最後に小さな点状の出血痕のようなものが見えることがあります。さらにその部分を削ると、実際に出血することもあります。
これは爪の中に血管があるというよりも、長期間の刺激や変形によって、爪とその下にある爪床との境界が分かりにくくなるほど組織が変性している状態と考えた方が自然です。
そのため、お母様の爪切りで通常の範囲を切っているだけで、皮膚の血管を巻き込んでしまうことを過度に心配する必要はないと思います。
ただし、爪が厚く盛り上がっていたり、変形が強かったりする場合には、見た目以上に爪床との境界が近くなっていることがありますので、深く削りすぎると出血することはあります。
実際にどのような状態だったのかは拝見していないため断定はできませんが、「爪が血管を巻き込んだ」というよりは、「変性した爪と爪床の境界付近を削ったため出血した」と考えるのが医学的には理解しやすいように思います。