足のクリニック監修治療対象疾患
腸脛靭帯炎 ちょうけいじんたいえん(膝の外側の痛み)
「膝の外側が痛む」症状で、鵞足炎と同様、ランニングなどで発症することが多いトラブルです。ただし鵞足炎はX脚や扁平足の人に起こりやすい一方、腸脛靭帯炎はO脚や甲高の人に起こりやすいとされています。
腸脛靭帯は太ももの外側を通る大きな靭帯で、体が外側に傾かないよう強くストップをかける働きをしています。下肢の機能と構造が良い人はトラブルが起こりにくいのですが、O脚の人や股関節の内回り運動が苦手な人は、腸脛靭帯が過度に引き伸ばされ、膝のレベルで脛骨との間に大きな摩擦が生じ炎症を引き起こします。また甲高の人は脛が外側に向く傾向にあり、ランニングの際は片足への衝撃が大きいためこれが顕著に現れ、足よりも膝が外側へ向こうとすることで症状がでます。(knee out toe in)
靴底を見たときに外側ばかりがすり減っている人は要注意です。
足のクリニックでは、長く続く炎症に対しては少量のステロイド薬注射などを行い一旦痛みを緩和した後、原因に対する理学療法(機能改善外来)を行います。また、治療用インソールをオーダーメイドで作成し使用することで、膝への負担を大幅に減らすことも可能となります。
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knee out toe in
発症のリスク
- O脚
- 甲高
- 股関節の内回り制限
- 靴底の外側が減る
- 過度なランニング