足のクリニック監修治療対象疾患

足の基本的な構造

人間の足は、他の体の部位とは違い地面からの衝撃や重力の影響を真っ先に受ける部位で、とても複雑な構造をしていますが、二本の足で歩くことにおいてはよくできた構造物です。
足のクリニックで診療をおこなっている「足」とは足首より下のことを指しており、股関節より下をさす「脚」とは少し違います。この足首から下の「足」が不安定ですと、膝や股関節にまで影響を及ぼし、バランスが崩れて全身にまで影響を及ぼすこともありますので注意が必要です。
足のトラブル、特に「痛み」で足のクリニックを受診される方で多いものが、外反母趾、強剛母趾、陥入爪、胼胝、足底腱膜炎、モートン神経腫などといった病気で、これらだけで全体の8割以上を占めます。これらの病気はそれぞれが別々の病気のように思えるのですが、実は根本原因のほとんどは「足の構造上の崩れ」から起きていることが多いのです。
足を建造物に例えると建築構造学上、アーチ構造とトラス構造を持った「シェル構造」であると例えられ、靭帯や筋肉は骨組みを支える組織となります。この足のシェル構造は歩くときに運動効率を上げるため、キーストーンといわれる楔石が中心から少しずれた不安定な設計になっています。このため仮に靭帯や筋肉などの骨組みを支える組織がないと構造的に足は簡単に内側に倒れ込みながら崩れてしまい、この支える組織が病的に機能をなくすことで、このときに最も歪みの大きなところから、痛みや変形といった症状が現れてくるのです。
また足の構造が崩れるときには、それと連動し膝の下は内側に回転しながら崩れていきます。このときの捻じれの力は膝の関節にまで及び、このことが原因で膝が悪くなることもあります。
足のトラブルは複雑なようで実は簡単なことが多く、足のクリニックでは病気の症状をきちんと説明し、治療はもちろんのこと、同時に予防法も患者さんへ提案しています。

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    足の骨格構造

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    アーチ構造とトラス構造

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    正常な足のレントゲン写真

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