足のクリニック監修治療対象疾患

強剛母趾 きょうごうぼし

「発作的に母趾の付け根が痛くなる」ため、症状だけを伝えると痛風と診断されることも少なくありません。強剛母趾は外反母趾と同じような、足の骨格的な異常(遺伝、他疾患も含む)・ゆがみが原因で発症しますが、外反母趾は母趾が変形しているため関節内部へのダメージは起こりません。しかし強剛母趾は変形(見た目)は大きくありませんが、関節内部へのダメージが強く、重症化すると炎症を繰り返した関節が破壊され、母趾が全く曲がらない状態になってしまいます。 軽症な方の治療の基本は外反母趾同様、医療用インソール(足底装具)による全体構造の補正と、歩行機能訓練が中心となります。

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重度で母趾が動かない場合は関節温存形成術という手術を行います。
この手術は関節をただ動くようにするだけではなく、関節内の力の逃げ道を正しい力の方向へ導くように機能再建を行なうことが重要な目的となります。
両側同時に重症化することは少ないため、通常は片側のみの手術となり術後の復帰も非常に早いです。インプラントも外反母趾と同様骨に吸収され、後に抜く手術の必要もありません。

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    強剛母趾に対する手術

  • 手術前

  • 手術後

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