足のクリニック監修治療対象疾患
子供に多い足のトラブル
子供の足は日々の成長に伴い、そのトラブルも変化していきます。
・出生直後から指摘される先天性内反足や合趾症
・ハイハイをはじめた頃から、つかまり立ちができる頃までに起こる爪の変形
・歩き出したと思ったら他の子よりも転びやすい
・歩き方が他の子と違う
・小学生になり靴の減り方が左右で異なる
・ウィルス性のイボができたためプールに入れなくなってしまった
・小学校高学年になっても扁平足のまま
・骨端症により踵や趾の付け根が痛くなる
・中学になり部活動をはじめたころから外脛骨障害や陥入爪を発症した
・指定靴のローファーを履きだしたら足が痛くなってきた
・思春期になり外反母趾が気になってきた
年齢や生活環境により症状は様々なのですが、一番大事な事は「子供が痛いというサインを絶対に聞き逃さない」ということです。
子供は全身の柔軟性がとても高く、少しくらいの足のトラブルでは他の部位がそれを補い、足自体には痛みが起こりません。にもかかわらず痛みを訴えるということは大人には考えられないくらいの痛みがそこにあるのだと思うことが大切なのです。
子供の足は2歳までは1年間で約2cm、それ以降は1年間に1cmずつ成長していきます。また、幼児期の足は軟骨成分がとても多く、土踏まずがまだ形成されていない状態(扁平足)なのですが、3歳くらいから骨成分が成長して土踏まずを形成していき、大人と同じ骨格は9歳頃に出来上がります。
この時期の靴選びも重要で、適正な長さと幅の靴を履かせないと、後に足のトラブルを起こす可能性が高くなります。
子供はよほどの痛みが出ないとそのまま放置してしまうため、定期的に足の観察を行っていただく必要があり、1年間に2回は足のサイズを測定するのがよいでしょう。
足は大切な体の一部で、体を支えるための土台です。成長期を過ぎたら、子供はその足で一生を過ごさなくてはならず、足の成長過程が非常に重要となります。
足のクリニックでは、足の発育・成長を見守り、健康な足づくりを促すための外来を行なっています。
みなさまが痛みのない健康な足で歩んでいくお手伝いを、少しでもできればと思っております。