足のクリニック監修治療対象疾患
足根管症候群 そっこんかんしょうこうぐん
「足の裏全体がしびれて違和感がある」、あるいは
「ビリビリ痛くて足を地面につけられない」
といった症状で受診される方が多くいらっしゃいます。
足根管症候群とは、足根管内に何らかの原因があって、足の裏にしびれが生じる病気の総称です。
足底から足趾にかけて分布する神経は、「足根管」と呼ばれる内果(うちくるぶし)の下のトンネルを通っています。
足根管は内側を足の骨、外側を強靭な靭帯組織に囲まれており、ここに炎症や腫瘍などが生じると、腫れによる圧力が逃げ場を失い、神経が圧迫されて、しびれや痛みを引き起こします。
原因としては、足根管内のガングリオンや腫瘍、また扁平足による神経の圧迫が多くみられますが、足首の捻挫や骨折などの外傷を契機に発症することもあります。
強い痛みを訴える方では、距骨下関節に慢性的な炎症が起こり、そこから骨棘(こつきょく:骨のとげ)が足根管内に突出し、神経に直接触れているケースがよく見受けられます。
足根管症候群では、その原因をMRIなどで詳細に調べることが重要です。原因が腫瘍や足の変形である場合には、手術を検討することになります。
足根管症候群をおこしやすい疾患
- 扁平足
- 距骨下関節炎
- 足首の捻挫や骨折
- ガングリオンや腫瘍