足のクリニック監修治療対象疾患
モートン神経腫 もーとんしんけいしゅ
「3趾(中指)の外側と4趾(くすり指)の内側の感覚がなくなり違和感がある」というのが初期の症状で、その日の行動や履いている靴により症状が出たり出なかったりします。歩けないわけではないので、そのうち良くなるだろうと放置しがちですが、悪化すると歩行時に突然画びょうを踏んづけたかのような痛みを自覚するようになります。
3趾と4趾の間だけではなく、他の趾間にも同様の症状が出現することもあります。
足裏の神経は内果(うちくるぶし)の下(足根管)を通った後に分岐しながら足底の皮膚側に枝を出し、趾の手前で更に分岐し趾先までの感覚を支配しています。
また足は構造上、母趾・2趾・3趾と4趾・5趾のふたつのグルーブに分かれています。骨格構造が崩れることで3趾と4趾の中足骨の間に最も歪みが生じてしまい、1歩1歩荷重がかかる度に3趾と4趾の間を通る神経にダメージが与えられます。この神経は趾の手前で分岐するため、支配領域である3趾の外側と4趾の内側に最も影響がでて強い痛みを生じます。
足のクリニックでは強い痛みがある場合、炎症を抑えるステロイドの注射をします。痛みは改善しますが、原因が骨格異常の場合は、インソール(足底装具)の作成や、手術が必要となる場合もあります。悪化する前に医療機関のを受診おすすめします。
ヒールの高い靴を常用していたり、足に合わない靴を履いていることなどによりモートン神経腫を発症することもあります。このような場合は適切な靴を選び直す必要があるでしょう。