足のクリニック監修治療対象疾患

レトロニキア Retronycia

「レトロニキア」は何らかの原因によって爪の縦方向の成長が障害され、古い爪が爪母(爪の根元)や爪床(爪が伸びる部位)から分離して、新しい爪が近位爪郭内に重なるように成長します。この状態になると爪は脱落しないことが多いため古い爪甲が近位爪郭内に埋没し、爪が伸びない、黄色く変化してくる、爪上皮(甘皮)がなくなる、という症状が現れます。やがて近位爪郭内の埋没が高度になると二次的な爪囲炎を起こし、爪の根本が腫れてきます。
重症例では感染を起こし、膿が出てきたり不良肉芽が見られるようになります。

【原因】
・爪または足趾への一次的な強い外傷
・反復する軽微な外傷(サイズの合わない靴、ジョギングやハイキングなど)
・低酸素状態に非常に敏感な爪母領域に影響を及ぼす強いストレスの既往(関節炎、血栓性静脈炎、産後など)
・素因(外反母趾やその他アライメント異常など)
しかし多くの例では原因・誘因が特定できません。

【治療】
爪囲炎を起こした場合は、爪の根本のみを切除する手術を行います。
手術は局所麻酔で行います。術後は歩いて帰宅可能ですが、スポーツなどは 数日〜 1週間は控える必要があります。当日または翌日からご自身でシャワー洗浄後に処置を行なっていただきます。術後 1〜 2週間後に再診していただき、問題なければ 1〜2ヶ月おきの診察(爪のケア)となります。爪はいずれ自然に脱落しますので、新しい爪が問題なく伸びてくるかを見守ります。
爪囲炎が起きていない場合は、爪への刺激を避けたり、誘因がある場合はその治療を行います。保存的加療で改善が乏しい場合、爪囲炎を起こす前に手術を行うこともあります。

  • 処置前

  • 処置後

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